A Quarter Century Ago Today 25年前のロサンゼルス日記

25年前にロサンゼルスに滞在していた時の日々の記録。25年後のその日に公開していきます。

Tour to SimEx

May 28th, 1998

 

 今朝出かけようとすると、家の鍵がありません。昨日帰って来たときにはドアを開けているので、家のどこかにあるはずです。物が少ない私の部屋を隈なく探しても見当たりません。引き出し、洗濯物の中など、考えられ得る所を全てさがしても....??

 仕方がないのでSecurityの所へ行こうとドアを開けると、何とドアの外に鍵が差しっぱなしではありませんか。昨日の9時頃に帰ってから今朝まで、ずっとその状態だったのです。
 家の鍵だけでなく、車の鍵、大学の研究室の鍵まで、私の生活に必要な10個の鍵が全てがついた束は、一夜を外で過ごしたのでした。無事に見つかったから良かったものの、これが無くなっていたらばかなり大変なことになっていました。
 私が住むアパートの治安レベルの高さを物語る出来事ではありますが、気を付けなきゃ。


 モーションライドの制作等を手がける、SimExのプロダクション・スタジオを見学してきました。ちょっとしたつて等を使って、可能な限りこうしたロスのプロダクションを色々と見てきましたが、後いくつ足を運べるでしょうか?


 SimExは、カナダのトロントに本社を構え、モーション・ライドを作っている会社です。トロントでは、まさにそのライドのハードの開発をしています。日本でも富士急ハイランドなど、導入実績はたくさんあります。(後楽園のジオポリスにもあったと記憶していたのですが、手元のリストに載っていないので他社のものなのかもしれません。)

 今日行ったサンタモニカのオフィスは同社のプロダクション機能を有する所です。
 SGIマシンが20台程、中には8cpuのChallengeも2台ありました。制作スタッフも20名程度で、割合と小規模な部隊でした。当然ライドの映像を中心に作ってはいますが、それだけではビジネスとしては中々成り立たないようで、CMや映画制作/合成などの仕事もかなりやっていました。
 ソフトウェアはAliasを中心に使っていますが(Softimageは0)、次期プロジェクトからMayaに移行するそうです。余り偉そうなことは言えませんが、映像のクウォリティにはかなりばらつきがあり、アレッと思うものも中には少しありました。


 スタジオで大きな爬虫類を飼っていて、作業場を見学していると触ってみるかと大きなガラスのケースから出してくれました。「ほら、こうしてNose Kissをするんだ。お前はフレンチ・キスをしてみるか?」とアホなことを言っていました。更にはエサの虫の入れ物を明けて、エサを食べるところまで見せてくれました。
 俺って何しに来たんだろう??

 全体的にのんびりとした雰囲気で、みんなリラックスをして仕事をしていました。(仕事してたか?)