A Quarter Century Ago Today 25年前のロサンゼルス日記

25年前にロサンゼルスに滞在していた時の日々の記録。25年後のその日に公開していきます。

Animation Seminar

Dec. 3rd, 1997

 

 日本はかなり寒いようです。毎朝録っている日本のニュースは日本各地で大雪が降ったことを伝えています。ここロスはというと、今でも日中はTシャツ一枚で歩いている人も見かけます。最高気温はまだ20度を超えます。

 私はというと、長袖のYシャツの上にジャケットを着ています。コートを着ている人などは全くいません。どうやらロスの緯度は東京とそれほど変わらないようですが(この間飛行機に乗った際に、シートの前によく入っているフライトに関する小冊子の世界
地図をにらんでいました。)これほどまでに気温が違うのです。


 毎週水曜日に、「コンピュータ・アニメーション・セミナー」というクラスを聴講しています。毎週色々な分野のCGアーチストをゲストとして招待し、その人の話を聞きながらその作品を鑑賞し、その後色々とディスカッションをするクラスです。

 今日はTBS山口さんと私がプレゼンテーションを行いました。ふだん余りこうした発表でも緊張することの少ない私ですが、今日は少しばかり緊張しました。プレゼンテーションの相手も知っている先生と学生達ばかりですが、英語という言葉の壁が少なか
らずプレッシャーをかけてきました。

 私自身のバックグラウンドを少しばかり話して、それから我々のCG映像のデモリールを使いながら、富士通そして映像ビジネス部のCG映像制作他に関して話をしました。
 質疑応答も予想以上にスムーズに行え、1時間弱ほどのプレゼンテーションは無事終了しました。

 それほど念入りに準備をした訳でもなく、レジメも一枚しか作りませんでしたが、それなりに学生達には好評だったようです。(自画自賛ですが....。) そんな訳でこれから私の部屋で山口さんと二人でささやかな打ち上げ?です。


p.s. ささやかなはずな打ち上げは、午前2時過ぎまで続きました。明日は朝一で行って、「キャラクター・アニメーション」のクラスの宿題をやらないといけません。う~っ。

Alien Resurrection

Nov. 28th, 1997

 

 Thanks Giving Dayに映画「エイリアン」を見に行ってきました。前日に公開されたばかりだったので、夜10時半の回でも(だから?)行列が出来ていました。

 ハリウッドのマン・チャイニーズ・シアターに行ったのですが、音響が非常に良い大きなシアターでした。
 公開後間もない時期にこのシアターに足を運ぶのは、かなりの映画ファンが多いようで、映画の予告編の段階から異様な盛り上がりを見せていました。

 予告編が一本流れるたびに歓声やブーイングが飛び、現時点での映画の評判がはっきりと分かり面白かったです。この中で一際大きな歓声を浴びていたのは、やはり直に公開になる「タイタニック」でした。この間デジタル・ドメインに行った時にある程度映像を見ているので、かなりのシーンのタイタニック号の甲板上の人がCGであることを知っているのですが、大画面で見てもとても分かりませんでした。中にはデジタル・ドメインのTシャツを着た乗客もいるはずです。(^_^;


 最近の映画に出てくるエイリアン(宇宙人)はどれも非常に似てきている気がします。「インディペンデンス・デー」、「スターシップ・トゥルーパーズ」、そして「メン・イン・ブラック」と、かなりベトベト、ネチャネチャした気持ちの悪いクリーチャーです。

 しかしこれらの元祖はやはりギーガの描くこの「エイリアン」だと思います。今回もこのクリーチャーは健在で、観客を驚かせてくれます。作品全体としてもよくまとまっていたと思います。

 今日早くもメイキングの番組をテレビでやっていましたが、エイリアンが水の中を泳ぐシーンや、梯子を登るシーンなどでCGIがふんだんに使われています。この番組を見る限りでは、CGIの制作に使われているソフトは、エイリアスでもソフトイメージでもなさそうですが、果たしていかに....? とにかくどのシーンも本当に良
く出来ています。
 エンドロールを見ると、CGシーンは3社位が担当しているようですが、メジャーなプロダクション名は見当たりませんでした。

 

Blue Sky Studiosなどがビジュアルエフェクトを担当していたようです。(2022年10月)

Atractions

Nov. 24th, 1997

 

 あわただしい出張から戻りました。やがてロス生活も3ヶ月になりますが、この位経つとロスに戻るとオラが街に戻ったという気がします。

 サンフランシスコで打ち合せをして、一度ロスに戻った後、ラスベガスで映像系施設の視察をし、更にフロリダで行われたテーマパーク関係のトレードショーIAAPAにも参加してきました。

 数々の映像系アトラクションを見てきましたので、まとめて簡単にご報告します。

<<ラスベガス>>
ルクソーラスベガス IMAXライドフィルム
 IMAXライドフィルムを世界最初に設置した所がここです。このシステムはライドは回転させずに、上下前後左右の移動で映像に合わせたモーションを実現しています。IMAXという冠をつけたシステムですが、フィルムは35mmです。

 プレショーからそれなりの工夫があるのですが、プレショーとプレショーの間隔が長く余り感心できる演出ではありませんでした。やはりアトラクションとしての全体の演出は極めて大切なことです。
 CGと実写の人間を合わせた映像で良くできてはいましたが、宇宙船?が3次元空間を飛び回るという映像はまたかという感じで、少なくとも私には新鮮味は感じられませんでした。

 

ルクソーラスベガス IMAXシアター
 ここのIMAXシアターは、座席にかなり傾斜を持たせていて、前の人の頭が邪魔になることが絶対にないように工夫されていました。傾斜があるため、席につくとセイフティーバーがおりてきます。

 "Super Speed Way"を上映していましたが、これは最近の新作の一つです。車載IMAXカメラを多用していて、映像的に迫力もあり、また美しく、音楽もマッチしていて良い仕上がりになっていました。

 

エクスカリバー ショースキャンライド
 ショースキャンは秒60コマのフィルムシステムです。これにライドを合わせたもので、システム的にはかなり豪華な?ものです。秒60コマというそのことだけで、映像はすごくクリアーで、また激しいカメラの動きでもそれほど気にならずに見ることができます。

 ラリーを扱った映像でしたが、ライドの動きを前提にした演出でストーリーはないに等しいものです。そういう意味では全く面白味が感じられない映像でした。

 

シザースパレス オムニマックス
 色々な絶叫マシンをテーマとした、「スリル・ザ・ライド」が上映されていました。これも新しい作品です。こうした映像では、スクリーンが大きいことが非常に効果を上げています。ただスリリングな映像を見せるだけに止まらず、ジェットコースターの歴史のようなものにも触れていて、それなりにストーリーも持った作品になっていました。

 もともと平面スクリーンの映像ですが、ドームで見てもディストーションが気になりませんでした。これがたまたまではなく意識的にそう作ってあるのであれば素晴らしいことです。

 

シザースパレス シネマライド3D
 このライドがどこのシステムかは分かりませんでしたが、それほど新しいものではありませんでした。偏向メガネを使った立体映像が使われています。

 ソフトは4本も用意されていましが、少なくとも私達が見た一本から判断すると、1本見れば充分だと感じてしまいました。それなりによくできたCGなのですが、やはりストーリーその他で観客を引きつけないと、印象に残らない作品となってしまいます。立体+ライドという最強タッグ?ではありましたが、やはり最後は映像で勝負ができないとそれまでだということを強く感じました。

 

<<フロリダ>>
ユニバーサル・スタジオ T2 3D
 噂通りの素晴らしいアトラクションでした。これは間違いなく、私が今まで見た映像系のアトラクションの中で1番です。立体映像が途中から3面になるのにも驚きました。映像はもちろんですが、照明、音響などのトータルの演出も文句なしです。

 ライブの役者が、そのまま映像に入り込むような演出や、ヘリコプターが映像から飛び出してくるようなところでは、照明、音、そして風を使って我々の視覚以外の感覚
 にも訴えかけてきます。すごく当たりまえのことですが、アトラクションは映像だけでは中々成立せず、音楽など色々な要素がうまくかみ合ったときに初めて素晴らし出来のアトラクションとして仕上がることを再確認しました。

 

エプコットセンター Honney, I Shrunk the Audience.
 日本のディズニーランドで「ミクロアドベンチャー」という名前でやっているアトラクションです。これも映像と共に色々な感覚に訴える仕掛けがあります。とても楽しめる内容にはなっていますが、ストーリーが最初からかなり予想できてしまうことと、"T2 3D"の後に見てしまったこととで、少し印象は薄くなってしまいました。

Tawashi

Nov. 23rd, 1997

 

 $16.00もする「のみ取り機」を随分前に買いました。これに「のみ」らしきものが一匹くっついていました。このおかげか、あるいは冬だからか、我が家に生息していた、のみ?とそして蟻も姿を見せなくなりました。

 ロスの昼間はまだまだ暖かいです。夜は冷え込みますが、昼間は今でもTシャツ。プールではまだ人が....。ただこの冬は本当に雨が多いようです。今月の水道、電気代の請求書と一緒に"Surviving ElNino"というチラシが入っていました。副題として"BASICS of Preparing for the WINTER STORM"とあります。一体どんなStormがくるのでしょう。ちょっと熟読してみましょう。


 この間、日系のスーパー"Nijiya"で「亀の子たわし」を買い、今日風呂の掃除をしました。以前にもスポンジなどの掃除グッズをいくつか買ったのですが、私の気になる汚れは中々落ちませんでした。けれどもさすがは我らが「亀の子たわし」。汚れが落ちる落ちる。これだけ毛の腰が強いブラシは中々アメリカでは見つかりません。やったぜ、
Japanese Weaponの勝利という感じです。

     たわし買い バスはきれひになりしども
         肩までつかれる 風呂がこひしき


※ 季語は「たわし」。シャワーよりも風呂に入りたくなる初冬に用いられる。(^_^;

Production Tour

Nov. 20th, 1997

 

 C君が我が家に居候しています。今は夕飯のしゃぶしゃぶを食べ過ぎたと言って、カーペットに寝転がって牛になっています。

 先日書いた"StarshipTroopers"というSF映画ですが、日本でもブエナビスタから配給され、公開されるようです。CGの制作ですが、ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスが100以上のCGシーンの大半を制作し、こぼれたわずかのシーンをILMが作ったようで
す。


 さて、今日はスクウェアUSAデジタル・ドメインの見学に行ってきました。この豪華ツアー(と言っても自分達でアレンジしたのですが)に参加できたC君はかなりラッキーです。

 まずスクウェアUSAですが、オフィスは私のアパートから歩いて行ける所にあります。現在、来年3月に発売予定のプレイステーション用ゲーム「パラサイト・イブ」の制作をメインに行っていました。日本人スタッフ、アメリカ人スタッフの共同体制で、それなりに苦労もあるようです。遅れたスケジュールを取り戻すため、日本人スタッフの大半は、プロジェクトを抱えたまま、開発能力の高いハワイのオフィスへ移って行った後でした。
 「パラサイト・イブ」のためのムービーを見せてもらいましたが、スクウェアUSAでの制作だけではなく、リズム&ヒューズサンタバーバラ・スタジオにも制作を発注していました。
 まだテストレンダリング段階で、クウォリティ的にまだちょっというシーンもありましたが、かなり楽しみなできにはなっていました。

 個人がほぼ個室の開発ルームを持っていました。SGIマシン、インパクト上でAliasとPhotoshopを使っている人が大半でした。ただ、会社側でソフトウェアを限定することはないそうで、フーディーニTAVLightwaveなども使っているということです。
 各マシンは光ファイバーネットワークで結ばれていて、レンダリング・サーバとして、16cpuのチャレンジOnyx2インパクト・タワー(Indigo2 Inpactが8台山積みになっていました。)など50cpu以上がありました。

 スクウェアUSAの副社長、****さんに色々とお話を伺いました。現在、日本のスクウェアFFⅧの開発、そしてハワイではFFⅨの開発も始まっているそうです。ハワイでは、噂になっているフルCG映画のためのR&Dも進んでいるとのことです。ハワイでのスタッフ約200人の内、100人以上は映画の方に関わっているようです。制作にはやはりMAYAが使われていて、現在上がっているテスト用のスチルのCGキャラクタは、ぱっと見た感じでは実写に見える程のクウォリティになっているとおっしゃっていました。

 ****さんは、最終的な成果物であるゲームを自分達で売れる、すなわち下受けにならないですむということは、非常に大きなメリットだとおっしゃっていました。開発スタッフを大量に抱えても、内部で仕事を調節して発生させることができ、スタッフを遊
ばせないですむということは、確かに大きなことだと感じました。


 続いてデジタル・ドメインです。

 デジタル・ドメインは、かって倉庫であった建物を使ったオフィスになっていました。ここには、CGの制作設備だけではなく、実写の撮影スタジオもあり、造形、美術スタッフもいました。
 直に公開される話題の映画、タイタニックのCGシーンの一部も見てきました。噂通り船上の人のCGは非常によく出来ており、説明を受けなければ一度見ただけではCGか実写かの区別はつかないほどでした。

 アニメーションのチェック用に、PerspectionというPCペースのディスクレコーダを使っていました。価格が安いということで、10セット程入っているとのことです。圧縮はかかっているそうですが、画質的には問題がないとのことです。
 本当にたくさんのソフトウェアがネットワークで使えるようになっていました。ちなみにネットワークはFDDIだそうです。エイリアス、ソフトイメージを含むこれらのソフトウェアの多くが、デジタル・ドメイン使用の特別バージョンになっていました。

 デジタル・ドメインは、映画、CMをメインとして手がけていて(ゲーム関係も少しだけやっているようですが)、SGIマシンは400cpu程になるそうです。タイタニック制作中の最盛期には350人程のスタッフを抱えていたようですが、現在は150人程だとい
うことです。やはりコンスタントに一定量の仕事をこなしていくことは非常に難しいようで、デジタル・ドメインはよくレイ・オフの噂が流れます。また、実際にレイ・オフも行われています。
 デジタル・ドメインOBは、スクウェアUSAなどかなり多くの所に散ってるようです。


 両方の見学を通して感じたこととしては、とにかく映像のプロに徹していることを感じました。物事を広くやることもまた大切だと思いますが、ある一分野に徹することもまた重要です。自分達が生きる分野においてプロに徹し、そのための設備を充実させ
ていました。
 どちらも我々とは立場が異なり、直接の比較はとてもできませんが、開発の現場とは別にR&D部門を持ち、またシステム管理部門を持つという環境はうらやましく感じました。


 細かい質問などは、C君まで。(^_^;

San Francisco

Nov. 14th, 1997

 

 昨日サンフランシスコの出張から戻りました。初めてのサンフランシスコでしたが、2日ともずっと打ち合せで、観光をするなどということは全くできませんでした。それでもタクシーで、名物の坂道、そしてゴールデン・ブリッジを通ることはできました。
 急な坂では、縦列駐車ならぬ横列駐車をしてあるのは、不思議な光景です。

 サンフランシスコは好天でしたが、ロスなどの南部はかなり天気が悪かったようで、私たちのフライトも2時間近く遅れました。それでも前後のフライトが共にキャンセルになっていたことを考えると、かなり幸運だったかと思います。


 一度アパートに戻った後、慌てて夜7時からのキャラクター・アニメーションのクラスを聴講に行きました。今回はリアクション等がテーマで、驚きのアニメーションを描くという少し大変な宿題が出ました。
 明日からはラスベガスとフロリダへの出張で、戻ってくるのは講義のある来週の木曜日です。こうなるとアニメーション用紙を持って出張に行ってホテルで描くしかありません。果たして本当に宿題はできるのでしょうか。

 という訳で、来週末までしばらく報告はおやすみです。(だぶん。)


 出張に再出発をする前に洗濯をと、このレポートを書いている間に洗濯をして乾燥機を回していました。各フロアにあるランドリーを使うのですが、夜11時以降は使用ができません。
 乾燥が終わっただろうと、さっきランドリーに行くと扉が開いていて乾燥機が止まっているではありませんか。しかももう11時。Oh my got!! 洗濯物はもちろん生乾きです。

 あ~、明日は乾燥機早起きです。

Movies

Nov. 10th, 1997

 

 今日ロスに来てから二度目の雨が降りました。今年の冬はエルニーニョの影響でカリフォルニアは雨が多くなるという警報が出ているようですが、これはもうその雨でしょうか。

 この間おもちゃ屋トイザラスに行ったときに、かっこいいバットマンの人形を見つけてついつい買ってしまいました。シリーズがあってこれで2体目です。あとバットマンをもう一体、ロビンも一体欲しいのですが、人気があるのか中々見つかりません。最
近はおもちゃ屋を見つけると子供のように必ず立ち寄っています。バットマニアになりつつあります。


 "StarshipTroopers"という宇宙ものSFX映画を見てきました。今日行った映画館は何と$3.75でした。THX、SDDSを完備した、しっかりとした映画館でこの値段で映画が楽しめます。

 この映画ですが、それなりに評判になっていましたが、内容はかなりすごいものでした。単純に書いてしまうと、甲殻類のような変な化け物が地球を襲ってきて、それをやっつけるというものなのですが、血は飛び散る、腕は飛ぶ、首は飛ぶ、脳みそも飛び出すというすごいものです。
 私の感想でいうとストーリーはちょっとひどいかもしれません。ただ、CGに関してはすごく良くできています。怪物どもの大半はCGで描かれていると思いますが、広野を疾走するシーンなどは、動き、合成も含めて良いできです。「ジュラシック・パーク」並みの(「ロスト・ワールド」ではありません。)評価をしてもいいかもしれません。ストーリーがついてくれば話題にもなるかと思いますがどうでしょうか。

 ストーリー的にも日本人受けはしそうもありませんし、描画の激しさも手伝って、日本での公開はないような気がしますが、どうでしょうか。

 

※ 日本でも1998年5月に公開されていたようです。(2022年10月)


 クリスマスに向けて面白そうな映画がかなりあります。まず今月末から「ALIEN」が公開されます。またPIXARが制作して、ディズニーから配給される「FLUBBER」があります。これには緑色をしたシャボンのようなCGクリーチャーが出てきます。ロビン・ウィリアムスが主演ということも私にとっては楽しみな材料です。この他、ドリーム・ワークスの「MouseHunt」もかなり面白そうです。

 「Shall we Dance?」異例のロングランでまだやっています。確か邦画の海外での興行収入の新記録を樹立したと思いますが。アメリカ人がどんな反応で見ているのか、ちょっと見てみたい気もします。