Sony Pictures Imageworks
Dec. 5th, 1997
少し報告が遅くなりましたが、先日Sony Pictures Imageworksに見学に行ってきました。日経CGの9月号にも大口さんの特集記事が組まれていますが、とにかく最近飛躍的にハリウッド映画で活躍しているVFXプロダクションです。
私も見学中ただただ驚くばかりで、言葉も出ないほどでした。
最近CGなどで話題になっている、「アナコンダ」、「フィフス・エレメント」、「メン・イン・ブラック」、「コンタクト」、「スターシップ・トゥルーパーズ」など、多くの映画のVFXを手がけています。
こうした映画部門が最近非常に注目をあびていますが、ここにはテレビやCMの制作部門、そしてマルチメディア部門もあり、Webページなども手がけています。こうした部門ではPC上でのStudio Maxがよく使われていました。日本では今までどちらかと言えばLightWave3Dの方がメジャーでしたが、機能的な差がやはりあるためか、アメリカのプロダクションでは圧倒的にStudio Maxに軍配が上がります。
度肝を抜かれたのはやはり映画製作部門でした。マシン数などの設備は、今やおそらく世界一ではないでしょうか。
様々なプロジェクトが色々な規模で行われる時に対応できるように、SGIマシンは全てマシンを集中管理する部屋にだけ置かれていました。ISDN回線と光ファイバーがビル全体に張り巡らされていて、プロジェクトが発生した時には、ディスプレイとキーボー
ドの移動だけ行われて、マシン室のマシンとどこでもつなげるようにしていました。
さてそのマシン室が圧巻でした。大きなビルのほぼ1フロアにびっしりと置かれたラック一杯にSGIマシンが並んでいました。Challenge、Onyx2、Originなどが10何台、そしてIndigoのExtremeと(Maximum?)Inpactが何百台も。とても数えられる数ではありませんでした。CPU数を聞いてみましたが、それは答えられないということでした。
システム管理部門やR&D部門も当然あり、この大量のディスクやCPUの独自管理ツールを持っているそうです。AliasやSoftimageをサイト・ライセンスとして契約していると同時に、プラグ・インなどの共同開発も行っているようなことを言っていました。
最後にスクリーニング・ルームで、「アナコンダ」や「コンタクト」、「スターシップ・トゥルーパーズ」などのメイキングのフィルムを見せてもらいました。
「コンタクト」はまだ未見ですが、オープニングに地球から超銀河までズームバックしていく、フルCGの3分45秒にも及ぶシーンがあります。よくある演出かもしれませんが、とにかく良くできた、必見ともいうべきシーンです。このレンダリングに900時間をかけたと言っていました。
今度は、Rythm&Huesの見学に行きたいと思っています。