A Quarter Century Ago Today 25年前のロサンゼルス日記

25年前にロサンゼルスに滞在していた時の日々の記録。25年後のその日に公開していきます。

Animation Celebration

Feb. 22th, 1998

 

 Batmanに続き、SpawnのFigureにも手を出しはじめ?ました。とりあえず入手したのが、"MANGA NINJA SPAWN"です。それほど珍しいものではないので、日本でも比較的楽に手に入れられるものだと思います。
 $11.99で買ったので1,500円くらいですが、日本だとどうなのでしょうか?

 これを買ったサンタモニカのおもちゃ屋さんには、日本のプラモデルもかなりそろえていて驚かされます。私が小学生だった頃に大流行したガンダムのプラモデルまで置いてあります。
 ついうれしくなって、危なく?買ってしまうところでした。(^_^;


 16日から21日までのほぼ一週間、Pasadena(私のアパートからだと車で1時間位、USCからだと30分位の所で、カロフォルニア工科大学のある所です。)で、"The World Animation Celebration"という催しがありました。
 これは世界中のアニメーションのコンペティッションで、いわゆるアニメーションから、クレイ・アニメーション(こちらではよくクレイメーションという言い方をします。)そしてCGまでと、その分野は多岐に渡ります。また同時にセミナーや機器展示なども行われます。

 毎年、広島でこれと同様なアニメーション・フェスティバルが開かれていると思います。
 私もUSCの帰りに、9時過ぎからのスクリーニングを見に行ったりと、3回ほど会場に足を運びました。

 スクリーニングは、コンペティッションだけで21あり、その他のものも含めると50位やっていたでしょうか。時間帯も重なっていたりして、全部を見ることは残念ながら絶対に不可能です。

 最終日の最終スクリーニングで、"Best of the Festival"というスクリーニングがあり、これは文字通り良い作品を集めたもので、それは必見の一つでした。
 ここで特筆に値するものをいくつか....。


Geri's Game
 Pixarの新作短編映像です。Geriお爺さんが、公園で一人でチェスを楽しみ....というストーリーですが、実によく出来ています。(確かアカデミー賞の短編部門でノミネートされていたと思います。) 最新の"Computer Graphics World"の表紙も飾っていて、お爺さんの髪の毛などもよく出来ていますが、お爺さんの老人特有の動きが実によく表現されています。(皮膚の表現だけはちょっと気にはなりました。)

 今までのPixarの短編とはかなり趣が異なりますが、これは文句なく誰もが絶賛していました。機会があれば是非見てみて下さい。

Stage Fright
 「ウォレスとグルミット」でおなじみのAardmanの新作です。舞台の前座をつとめる犬使い(Dog Juggler)のお話です。「ウォレスとグルミット」のシリーズはおしまいなのでしょうか?

 これも誰もが文句なく楽しめるものですが、「ウォレス....」に比べると少し大人向きかもしれません。ストーリーやカットが少し凝っているため、子供は話の流れをつかみにくいかもしれません。
 が、光の演出などが今までにも増して奇麗でこれもお薦めの一作です。

Race for Atrantis
 ラスベガスのシーザーズパレスにオープンしたIMAX3D Rideの映像です。Rhythm&Huesが作った映像です。
 よく出来ていますが、これに関するコメントは実際にIMAX3D Rideを体験してからにしたいと思います。楽しみなアトラクションです。

○ Dog of Flanders
 言わずとしれた「フランダースの犬」です。松竹の映画版です。Animeという形で、特別にスクリーニングがありました。「もののけ姫」もスクリーニングがあるはずだったのですが、どういう訳か直前でキャンセルになったようです。(アカデミー賞でノミネートされなかったからでしょうか?)

 フランダースには泣かされました。Titanicの比ではありませんでした。ここまで泣かされた映画は記憶にありません。テレビシリーズと基本的に絵のタッチは同じなのですが、映画としてまとめるとあの有名なラスト・シーンを浮き彫りにする関係上、かなり
悲しい話になってしまいます。
 アメリカでのビデオリリースの予定もあるらしくアンケートがあり、「あの最後のシーンは悲しすぎるのでアメリカ版では変えた方がよいと思うか?」という質問もありました。
 アメリカ人も泣かして下さい!!

 それでもこれもお薦めです。最後の教会のシーンでは、「美女と野獣」のようなダイナミックなカメラアニメーションがあります。他のカメラの動きに比べるとやり過ぎの感が若干あった気はしますが、ストーリーを盛り上げ一躍をかっていました。ここの
制作はオムニバス・ジャパンです。

 レンタルビデオで出ているのであれば、是非泣いてみて下さい。