A Quarter Century Ago Today 25年前のロサンゼルス日記

25年前にロサンゼルスに滞在していた時の日々の記録。25年後のその日に公開していきます。

Soccer

Jun. 10th, 1998

 

 昨日はL.A.SIGGRAPH、今日はRendermanセミナーと、色々な所へ忙しく顔を出しています。今日もセミナー後にUSCに戻ったので、アパートに帰るのはだいたい11時近くです。

 昨日のL.A.SIGGRAPHは、テーマが"Godzilla"だったので楽しみにしていたのですが、Full Screeningがあっただけで制作の話が全く聞けなかったのには失望してしまいました。今日のRendermanセミナーでは、新しいRenderman Tool Kit 3.8の話だけでなく、アカデミー短編賞受賞作の"Jeri's Game"のメイキングも見ることができました。
 更に、最後に「Jeri爺さん」のTシャツももらってきました。


 さて、今朝ついに見つけました。

 L.A.Timesの日曜版にはTV番組表がついてきます。チャンネルが40近くもあるので、この表はすごくみずらいものです。これを一生懸命探していると、14日の日曜日の朝5:30に"Argentina vs Japan"!!
 あった。ついに見つけた。これでサッカーのワールド・カップの日本の初戦が見られます。初戦が強豪アルゼンチンだったことに感謝!?
 うれしい!! 本当にうれしい!

 余りにうれしかったので、城選手にメールを書いて送りました。
"Ganbare!!"

Love Getty - American Joke

Jun. 7th, 1998

 

 今日床屋で髪を切ってきました。
 鏡を見ると、「おっ、お前誰だ!?」って少し思う位変わりました。どう変わったかはお楽しみ。


 ロサンゼルスで生活をして、随分と味覚が変わったと思います。正確にいうと、味覚レベルが落ちたと言った方が良いかもしれません。来た当初、初めてYoshinoyaBeef Bowlを食べた時は、「うわ~、なんだこの肉。やっぱり日本の吉野屋の方がはるかにうまいよな~。」と感じたものでした。
 ところが最近Yoshinoyaに入ると、「あ~、うめ~!! たまにはYoshiniyaもいいよな~。」と思ってしまいます。日本に帰って吉野屋で牛丼を食べたらば、涙が出るかもしれません。(^_^;


 さて、聞いた話によると日本では"Love Getty"なるものが流行っているとか。ロスで聞いた話なので、これを日本でも"Love Getty"と呼んでいるかは分かりませんが....。

ラブゲティ - Wikipedia

 話を総合すると、それは男性用、女性用が別々にあり、どうやら「お茶しない?」とか情報を入力しておくと、それに応じる異性が近くにいるとお互いの"Love Getty"がピーピー鳴くそうな。こんなのが本当にあるんですか?
 USCのアニメーション学科のマシンのシステムを管理をしているAnthonyや、学生達とお昼を一緒に食べているときに話題にあがったのですが、この"Love Getty"談義で最近盛り上がっています。情報がないので、想像だけで話をしているので、話はどこまでも膨らみます。

 まずはこれがアメリカでヒットするかどうかという話。少なくともロサンゼルスには、日本の渋谷や新宿のように若者ばかり集まるというようなスポットがないので、"Tamagotchi"のようにはならないだろうと。いくらだったらばこれを買うか? 学生のマイクは$20.00だったらば買うと、結構目をキラキラさせていました。
 話はまだまだ続きます。ゲイさんが女性用を使って、男友達を探すこともできるゾ。お~恐え~。もっと色々な"Getty"を作ればいいんじゃない。けんかしたい奴が、けんかしたい奴を探す"Fighting Getty"!? もっと色々な情報を交換できる"Info Getty"はどうだ? プロトコルはどうしよう?
 「お~、スパゲッティなんてどうだ?」 世界のどこでもこういうギャグは存在します。そこで「それって温泉(=Spa)に行きたい仲間を集めるんだろ?」と一言。結構うける。更に○○Getty、□□Gettyととどまるところを知りません。
 「それを集めて最後にGetty Museum(ロスに実在する大きな美術館)を作れるな。」これも結構うけた(と思っているだか?)。

 英語でもちゃんとジョークを言えています。ご心配?なく。^o^/


p.s. この"Love Getty"が本当はどんなものなのか、誰か教えて下さい。

Long Distance Service

Jun. 3rd, 1998

 

 アルフィーNew Yorkでコンサートを行います。別にアルフィーのファンではないので、New Yorkまで見に行くようなことは当然しません。しかし、仮にロスでコンサートがあったらばどうだったでしょうか? もしかしたらばチケットを買っていたかもしれないと、少し思います。
 やはり日本を離れていると、映画にしろ音楽にしろ日本のものが少しは恋しくなるのかもしれません。

 同様の理由からが、ロスに住む多くの日本人は、短い日本語放送の時間枠で放送される日本のドラマを大抵見ています。日本にいたときにはほとんどドラマを見ていなかったこの私も例外ではなく、今はビデオに録画をしてまで見ています。今ここで放送されているのは、フジテレビ系列の「With Love」です。
 日本であれば仮にドラマをよく見ていたとしても、番組の選択の幅が広いので、みんなが同じ番組を見ていることはまれにしかないかと思います。が、ここでは放送されている数少ないドラマに関するジョークを、その場にいる日本人全てが理解するということが起こります。ちょっと異様ですが。


 私は長距離国際電話会社として、Airnex Communicationsという会社を使用していました。こうした長距離電話会社は自分で選ぶことができます。日本までの通話料金が1分間30centで、去年私がロスにきたときには最も通話料金が安い会社の一つでした。今ではAT&Tでも35cent、KDDは30centと、大手もかなり安い料金設定になっています。

※ 真偽のほどは定かではありませんが、2019にAirnex Communicationsが倒産したという記事がありました。(2023年6月追記)

 Airnexは日系の電話会社ではありましたが、決して大手ではありません。このため、最近少しややこしいことが起こりました。
 今までAirnexはAmericom社というキャリアと手を組んでサービスを提供していました。しかし何があったのか、この2社は最近たもとを分かちました。その結果、Airnexから名前を変えたNovelle社とAmericom社で、旧Airnexのユーザーを取り合うという事態が発生しました。

 我々利用者から直接見えていたのはAirnexで、日系のNovelleにそのまま移行するのが自然な流れではあります。しかし、Americom社は月々のBillとともに35.9centとい格安のレートでサービスを勧誘してきます。
 一方Novelleはかつては自分達のパートナーであったAmericom社がいかにいい加減な会社であったかを示すために、ユーザーからの苦情Faxを印刷したチラシを送付してくるとともに、このサービスには絶対に加入しないように指示してきます。
 全くものすごい泥仕合が展開されました。

 私はそのままNovelle社に移行するつもりだったのですが....。

 

 昨日ローカル電話局のGTEに電話をして確認してみると、何と私の長距離電話会社が勝手にAmericom社に切り替えられているではありませんか。そしてこの変更にかかった手数料が私に課金されています。
 恐ろしいことに"PICK FREEZE"というのをかけておかないと、利用者に無断で長距離電話会社の切り替えができてしまうのです。ただこういった場合はFCCの規定により、クレームを入れればこのchargeは切り替えをした会社負担になります。
 さっそくクレームを入れて設定を戻してもらうとともに、"PICK FREEZE"をかけました。

 一ヶ月近くに渡って繰り広げられた長距離電話会社紛争?も、これで一段落になると思います。

Roller Blade

Jun. 1st, 1998

 

 "Godzilla"はかなり苦戦しているようです。Sonyが掲げた高~い目標にははるか及びそうにもありません。しかし公開中の映画の中で週末の興行成績のトップは相変わらずキープしています。もう新聞の広告にも"Godzilla"の姿が現れるようになりました。
 こうした中、Robert Redford監督/主演の"The Horse Whisperer"が静かなヒットを続けていて、私も見てきました。内容の好き嫌いはあるでしょうが(私は好きです)、映像の美しさを見に行ってもいいと思います。特に馬が好きな人にはとてもいいと思います。


 ついに野茂がDodgersを退団することになってしまいました。期せずして、野茂のDodgersでの最後の登板を見たことになってしまいました。やはり地元チームということで、当然日本にいたときよりも思い入れがあります。トレード騒動などの挙げ句の出来事で、すごく可哀想な気がします。


 日曜日に、またローラーブレードで少し遠くまで滑ってきました。

 それ程遠くまで行くつもりはなかったのですが、いつも走っているバイクコースはどこまで続いているのだろうとふと思い、ひたすら、ひたすら南に滑って行きました。
 海岸沿いにずっと続くバイクコースは、これぞ南カリフォルニアと思わせてくれる、非常に気持ちの良い所です。ジョギング、バイク、ローラーブレードと、みんな思い思いの格好でここを走っています。
 他の人を後ろから追いこして行くときには、"On your left!"とか声をかけていきます。

 途中、ちょっとした坂でかなり派手にお尻から転倒してしました。近くにいたお兄ちゃん達が「お~、大丈夫か~?」と声をかけてくれました。「あ~、大丈夫だ。ありがとう。」とは言ったものの、結構痛かったので、しばらくそこに座っていました。すると今度は彼らが「おい、一緒にビール飲むか?」と、缶のバドワイザーを差し出してくれるではないですか。さすがに酔っ払いブレードもまずいので、お礼を言ってその場を滑り去りました。

 これでお尻に大きな青あざをつくってしまいました。(^_^; バックで滑ったりするときの邪魔になるので、右足後ろに付いているブレーキを出掛けにはずしたのですが、これがあれば転倒は免れていたかも....。ま、世の中だいたいこんなものですね。

 ひたすら滑ること約2時間。バイクコースの果てと思われる所で折り返してきました。(帰ってから調べたのですが、コースはあともう少し南まで続いていたようです。) もともと出かけたのが3時過ぎだったので、アパートに帰り着いたのは夜の7時近くになっていました。7時でも夏時間なのでまだまだ明るいですが。

 きっと40km近く滑ったのではないでしょうか?

No more Nomo!?

May 30th, 1998

 

 アパートで"Hummingbird"「はちどり」を見かけました。以前からいるという話は聞いていたのですが、私は見たことがありませんでした。
 今朝起きてふと窓の外を見るとすぐそこにいるではありませんか。すごい早さで羽ばたく鳥で、虫のように飛びながらその場に止まっていることできるのです。鳥にしてはすごく小さく、すごく可愛い鳥でした。


 トレードの噂で身辺慌ただしかった、Dodgersの野茂の試合を見てきました。もともと試合を見に行く話があったときにトレードの噂が飛び込んできて、これにはかなり驚きました。
 今回はデーゲームでした。こうしたトレード騒ぎがマイナス要因になったのか野茂は散々で、4回KOでマウンドを降りてしまいました。野茂は今月勝ち星はありません。
 去年見に行った時も野茂はKOされてしまいました。残念ながら私は野茂の勝利は見られそうにもありません。

 メジャーリーグでは7回表が終わるとみんなが立ち上がってを歌う習慣があります。

 

 Take me out to the ball game,
 Take me out to the crowd.
 Buy me some peanuts and Cracker Jacks.
 I don't care if I never get back.
 Oh, it's root, root, root for the Dodgers.
 If they don't win, it's shame.
 For it's one, two, three strikes,
 You're out.
 At the old ball game.

 

 この歌を歌った所で球場を後にしました。このゲームを見に行ったときもそうでしたが、週末はよくロス在住のCG関係者で、独身、あるいはそれに準ずる人(^_^;達と出かけます。
 Dodgersのゲームで発散するどころかたまったストレスを解消すべく、そのままバッティング・センターへ直行。65マイル(約100キロ以上)のスピードの球を打ってきました。アメリカには軟球がない(最近日本の軟球が安全面からアメリカでも少しは認知されているようです)ので、バッティング・センターも硬球です。
 バットの芯で打たないとかなり手がしびれます。

 それだけではまだまだ終わりません。

 その後場所を私のアパート地下の卓球場に移し、ひたすら卓球大会。以前の私の所で開いたパーティーのために買っていた特大ピザがまだ2枚残っていたので、それを焼いて食べながら、10時まで遊んでいました。
 普通ならばそこで終わるのですが、この懲りない面々はまだ終わりません。さらにプールバーへ行って3時までビリアード!

 先週に続き、スポーツのはしごでした。

Godzilla Got Top1

May 25th, 1998

 

 若乃花横綱昇進、松田聖子再婚など、日本は色々と話題が多いようですが、ロサンゼルスは相変わらずの~んびりとしています。ま、ドジャースピアッツァは何かと話題を提供してくれましたが。


 夏休みになってUSCの学生はめっきり減ってしまいました。そのため、最近はシステム管理者のAnthonyと一緒にお昼を食べることが多くなっています。
 私とほぼ同年代の彼は、若者文化の発信地のVenis育ちで、アメリカの現代英語(俗語)をバリバリに使います。話をしていると、かなり英語の勉強にもなります。

 彼はマルチメディア関係の、フリーのテクニカル・ディレクターでもあり、色々と話も合います。彼はマレーシアで働いていたこともあり、そのときの面白い話を聞きました。
 システムの立ち上げを手伝っていて、たくさんのマシンをセッティングをほぼ終えた段階で、偉い風水師がやってきたそうです。風水師はシステムの診断までするそうで、今までやってきたセッティングに色々と文句を?つけるのだそうです。

 マシンをここに置くのは良くないからあっちに置けとか何とか。この辺までは風水師と聞けば想像できる範囲なのですが、その次にはマシン名を一々調べてはこれは良くないだとか言い出したそうです。挙げ句の果てには、このIPアドレスはダメだから使うなときて、彼に言わせれば、
"Are you crazy?? What the hell are you tolking about?"


 さて、"Godzilla"その後です。私が見た感想は、以前にも書いた通りかなり良いものだったのですが、周りの学生他には余り好意的な反応はありませんでした。やはり以前からの「ゴジラ」を期待すると、かなりのギャップを感じるのでしょう。さて、最初の週末を終えて興行成績はどうだったでしょうか。

 Sonyは、"The Lost World"が樹立した公開週末の興行記録9070万ドルを破る9600万ドルを目標としていましたが、結果は4900万ドル。今日もMemorial Dayで祝日ですが、この日を含めた4日間の興行成績も6200万ドル程度になるようです。
 数字的には目標値の半分ではありますが、これは通常で考えれば充分なヒット作です。今年公開になった映画の中では最高の数字です。ほぼ同時期に公開になっている"Deep Impact"(1550万ドル)に大差をつけて、週末興行成績のTop1に躍り出ました。どちらかというとネガティブな噂が先行している"Godzilla"ですが、来週末数字が伸びるかどうかでとりあえずの答えが出そうです。


 "Titanic"がどうしたことか、公開後157日もたったのに再びTop10に戻ってきました。氷山にぶつかったTitanic号は、実際には数時間で沈んでしまいましたが、映画の方は不沈船のようです。

Santa Barbara

May 24th, 1998

 

 昨日一日で、サッカー、野球、バスケットボール、そして卓球をやりました。サッカーやバスケをするときは、近くの高校の校庭をちょっと借用しました。卓球台はアパートの地下駐車場にあるので、その後の卓球は夜の12時半まで続きました。さすがに今日は少し筋肉痛です。ロスの太陽の下で、肌もかなりいい色になってきました。

 別にこれだけ全てを一日でするつもりはなかったのですが、昼間のサッカー他と、夜の卓球がたまたま同じ日になり、スポーツ三昧の一日となりました。サッカーのスパイクもロスに持ってきていたので、本当に履く機会がありうれしい限りでした。


 今日の日曜日は寝坊して、それからSanta Barbaraまで行ってきました。片道100マイル(160km)程あるので、午後から日帰りで行くような所ではなかったかもしれません....。
 ここに行ったのには実は訳がありました。この間買ったローラーブレードで、Santa Barbaraまで行けないだろうかと無謀なことを思い立ち、下見に行ったのでした。

 結果、やっぱり本当に無謀な計画でした。(^_^;

 当たり前ですが、アメリカの都市の間はローラーブレードはおろか、自転車でも移動するようにはデザインされていませんでした。まあ、中には自転車でアメリカ大陸横断とかをする人もいますが。
 Santa Barbaraまでの道は、途中一般道でもハイウェイと同じように、車が80マイル位でビュンビュン飛んでいく所がたくさんありました。
 このSanta Barbaraローラーブレード旅行の話をすると、みんな"It's Crazy."とか"Too dangerous!"という反応が返ってきたのですが、その意味を実感しました。

 Santa Barbaraには、すぐ背後に大きな山をかかえる私が好きな感じの街並みがありました。明日が祝日Memorial Dayであるため、街のあちらこちらには星条旗がはためき、いかにもアメリカといった雰囲気がありました。しかし遅い出発だったために、1時間ほど街をブラブラしただけで帰途についたのでした。