A Quarter Century Ago Today 25年前のロサンゼルス日記

25年前にロサンゼルスに滞在していた時の日々の記録。25年後のその日に公開していきます。

Long Distance Service

Jun. 3rd, 1998

 

 アルフィーNew Yorkでコンサートを行います。別にアルフィーのファンではないので、New Yorkまで見に行くようなことは当然しません。しかし、仮にロスでコンサートがあったらばどうだったでしょうか? もしかしたらばチケットを買っていたかもしれないと、少し思います。
 やはり日本を離れていると、映画にしろ音楽にしろ日本のものが少しは恋しくなるのかもしれません。

 同様の理由からが、ロスに住む多くの日本人は、短い日本語放送の時間枠で放送される日本のドラマを大抵見ています。日本にいたときにはほとんどドラマを見ていなかったこの私も例外ではなく、今はビデオに録画をしてまで見ています。今ここで放送されているのは、フジテレビ系列の「With Love」です。
 日本であれば仮にドラマをよく見ていたとしても、番組の選択の幅が広いので、みんなが同じ番組を見ていることはまれにしかないかと思います。が、ここでは放送されている数少ないドラマに関するジョークを、その場にいる日本人全てが理解するということが起こります。ちょっと異様ですが。


 私は長距離国際電話会社として、Airnex Communicationsという会社を使用していました。こうした長距離電話会社は自分で選ぶことができます。日本までの通話料金が1分間30centで、去年私がロスにきたときには最も通話料金が安い会社の一つでした。今ではAT&Tでも35cent、KDDは30centと、大手もかなり安い料金設定になっています。

※ 真偽のほどは定かではありませんが、2019にAirnex Communicationsが倒産したという記事がありました。(2023年6月追記)

 Airnexは日系の電話会社ではありましたが、決して大手ではありません。このため、最近少しややこしいことが起こりました。
 今までAirnexはAmericom社というキャリアと手を組んでサービスを提供していました。しかし何があったのか、この2社は最近たもとを分かちました。その結果、Airnexから名前を変えたNovelle社とAmericom社で、旧Airnexのユーザーを取り合うという事態が発生しました。

 我々利用者から直接見えていたのはAirnexで、日系のNovelleにそのまま移行するのが自然な流れではあります。しかし、Americom社は月々のBillとともに35.9centとい格安のレートでサービスを勧誘してきます。
 一方Novelleはかつては自分達のパートナーであったAmericom社がいかにいい加減な会社であったかを示すために、ユーザーからの苦情Faxを印刷したチラシを送付してくるとともに、このサービスには絶対に加入しないように指示してきます。
 全くものすごい泥仕合が展開されました。

 私はそのままNovelle社に移行するつもりだったのですが....。

 

 昨日ローカル電話局のGTEに電話をして確認してみると、何と私の長距離電話会社が勝手にAmericom社に切り替えられているではありませんか。そしてこの変更にかかった手数料が私に課金されています。
 恐ろしいことに"PICK FREEZE"というのをかけておかないと、利用者に無断で長距離電話会社の切り替えができてしまうのです。ただこういった場合はFCCの規定により、クレームを入れればこのchargeは切り替えをした会社負担になります。
 さっそくクレームを入れて設定を戻してもらうとともに、"PICK FREEZE"をかけました。

 一ヶ月近くに渡って繰り広げられた長距離電話会社紛争?も、これで一段落になると思います。