A Quarter Century Ago Today 25年前のロサンゼルス日記

25年前にロサンゼルスに滞在していた時の日々の記録。25年後のその日に公開していきます。

Academy Screening

Apr. 19th, 1998

 

 アカデミー短編賞にノミネートされた全作品を上映する、"Academy Standards Screening"が、アカデミー会館(とでも訳すのでしょうか)内のSamuel Goldwyn Theaterでありました。ここはアカデミー賞の審査のためのスクリーニングなどにも使われる
所で、ここに入れる貴重な機会でもありました。$5.00でこれだけの作品が見られ、チラシに書いてあるこの通りです。

 

    A rare opportunity to see Academy Award-nominated
       and winning short films on the big screen.

 

 ここのスクリーンの両側にはオスカーが立っていて、入っただけで、ちょっと「オッ!」という感じがします。また廊下には過去のオスカー受賞作品の資料なども展示されていました。

 Webページで、オスカーのノミネート作品を投票するページがありましたが、この短編賞はアニメ部門、実写部門ともに一般投票による人気と、実際の受賞結果が著しく異なった波乱の?部門でした。
 参考までにその結果は....、

 

Best Short Films, Animated Films
  Popularity   Title
* 10%          Geri's Game
  9%           Famous Fred
  16%          The Old Lady and the Pigeons
  46%          Mermaid
  20%          Redux Riding Hood

Best Short Films, Live Action
  Popularity   Title
* 12%          Visas and Virtue
  12%          Dance Lexie Dance
  14%          It's Good to Talk
  38%          Sweethearts
  24%          Wolfgang
(* = Winner)


 スクリーニングは3時間に及びました。私もこれらを全部見て、このWebのPopularityとほぼ同じ評価をしました。但し、アニメーション部門に関しては、別にCG作品をひいきする訳ではありませんが、"Geri's Game"の方が単純に楽しめました。

 それぞれ作品が訴えるものが全く違うので、審査基準を何に置くかで当然評価は全く変わってきます。
 実写部門の受賞作"Visas and Virtue"は日系人監督による作品ですが、私にはその主題となっている日本人の美徳が素直には伝わってきませんでした。何となく外国人受けをしそうなのは分かるのですが....。ただ一緒にいたUSCの学生も首をかしげていました。

 当然どれも良い作品なので、見る機会があれば足を運んでみて下さい。私のお気に入りは、実写部門一番人気の"Sweethearts"でした。


p.s. ベネチア映画祭のゴールデン・ライオン賞を獲った、北野たけし監督の"Fireworks(Hana-Bi)"も、小さな映画館でやっていたので見てきました。アメリカ人の反応を見るのも一つの目的でしたが、見入ってしまったのと、空いていたため近くに観察する人がいなかったので余り分かりませんでした。"Princess Mononoke"の時に観察しましょう。
 同時上映は、「タケちゃんマン」....だったらば良かったのに。きっとみんなひっくりかえったことでしょう。