A Quarter Century Ago Today 25年前のロサンゼルス日記

25年前にロサンゼルスに滞在していた時の日々の記録。25年後のその日に公開していきます。

Las Vegas

Apr. 13th, 1998

 

 NAB'98※1という放送機器に関する世界最大規模の展示会を見に、先週日帰りでラスベガスに行ってきました。この展示会に関する技術的な情報に関しては"Info"に譲ることにして、ラスベガス全般に関するレポートを少しばかりお届けします。

※1 NAB(National Association of Broadcasters)が主催する、世界最大の映像・放送関連の展示会。現在はNAB Showと呼んでいる。(2023年4月追記)


 私がUSCでとっているクラス他の都合もあり、直前まで参加はできないと思っていました。しかし中々こうした機会もないと思い、NAB最終日にラスベガスに行くことを決め、授業を1つ失礼させてもらいました。
 直前の航空チケット手配であったため、正規料金ではありませんでしたが、$174.00とかなり高めのチケットになってしまいました。

 朝5時半に家を出て車で空港に向かいました。こうした時に空港まで15分で行ける距離に住んでいるということは、大きなメリットです。NABの会場はラスベガスのコンベンション・センターだとばかり思っていたのですが、NABのWebページを見るとレジストレーションサンズ・エクスポ・センターで行うとあったで、とりあえず空港からそこへ向かいました。
 今回は出張の手続きを取っていなかったため、時間はかかりますがタクシーを使わずにシャトルバスに乗りました。色々なホテルに寄りながら、最後にサンズ・エクスポ・センターに着きました。

 会場は大きいとは聞いていましたが、予想以上に大きくびっくりしました。このサンズ・エクスポ・センターだけではなく、例年同様にラスベガス・コンベンション・センターも会場になっていました。SIGGRAPHも大きな展示会ですが、2つの展示会場を使うこの規模にはかないません。COMDEX※2もこの位、あるいはこれ以上の規模の展示会な
のでしょう。

※2 COMDEX(Computer Dealer's Exhibition)は、2003年まで毎年11月にラスベガスで開催されていたコンピュータ関連の展示会。

 

 最終日で4:30までだったので、広い広い会場をとにかく急いでひたすら見て周りました。フ~~ッ!


 この後、ラスベガスの映像系アトラクションをまた少し見てきました。
 ラスベガス・コンベンション・センターのすぐ隣のヒルトン・ホテルの新アトラクション「スタートレック・ザ・エクスペリエンス」にも再び行ってきました。これはドーム型のフィルム・ライドです。以前にこれがIMAXのシステムであると誤ったことを伝えましたが、改めてみると確かに同社の「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」のシステムとは異なりました。1ドームにライドは2基でした。ドーム・サイズもやや小さ目です。
 しかしこのシステムも充分機能しています。この映像だけではなくトータルの演出もすごくよくできている、お薦めのアトラクションです。

 更に前回見られなかったシザース・パレス・ホテルの"Race for Atlantis"に足を運びました。ここへの移動もまたトロリーバスです。ここはIMAX 3D Rideという、私に言わせると最強のシステムです。で、映像はどうかというと、リズム・アンド・ヒューズが作っているCGは当然良い出来ではあります。ただ、よくあるライドものの映像という
印象はぬぐえず、私にはインパクトはありませんでした。
 ただ3Dライドは効きます。展示会でクタクタになっていたためか、この手の映像には慣れている私も少し気持ち悪くなりました。このアトラクションはシステムの仕掛け自体に頼り過ぎていて、演出という点では少し物足りなさを感じてしまいました。
 ただ、これもラスベガスへ足を運んだ際に必見のアトラクションであることは間違いありません。


 ラスベガス空港へ戻るときもバスで行こうと思っていましたが、いくら待ってもバスは来ません。時間も迫っていたのでここではタクシーを使ってしまいました。
 タクシーに乗ると、メキシコ系の運転手がしきりに「テルミナ?テルミナ?」と聞いてきます。やがてこれは空港のターミナルを聞いていることが分かりました。世の中には色々な英語があります。

 空港でUAのチケットカウンターに行くと少し列が出来ていました。そこに並んで待っていたのですが、いっこうに列が進みません。わざわざタクシーで急いで来たのに、もう15分前です。スーパーのレジの遅さなどには慣れてきたつもりですが、手際の悪さにさすがにイライラしてきました。
 やっと別のカウンターが開いたのでそこへ行くと、開口一番"It's lata."(もう遅い)と。これにはさすがに頭にきて、「俺はここの列で15分以上ずっと待たされていたんだぞ。」とまくしたてると、「いや、そうじゃなくて....」"It's late."(その飛行機は遅れている) かくしてそれから2時間空港で遅れている飛行機を待ったのでした。ここで空港でスロットマシーンを始めると、まさにラスベガス商法の思うつぼですが、その手にはのるまいと食事だけして後はひたすら待ちました。
 この他のラスベガス商法?としては、時間を忘れさせるためにカジノには時計がない。同様の理由で外光が入らない構造になっている。また、カジノの席から立たないようにドリンクサービスがどんどんある。更に物理的にカジノから出難い(分かりずらい)構造になっているなどなど。よくできています。


 遅れたお陰でラスベガス、そしてロスの奇麗な夜景を見ることは出来ましたが、帰ったのは真夜中になっていました。