A Quarter Century Ago Today 25年前のロサンゼルス日記

25年前にロサンゼルスに滞在していた時の日々の記録。25年後のその日に公開していきます。

Atractions

Nov. 24th, 1997

 

 あわただしい出張から戻りました。やがてロス生活も3ヶ月になりますが、この位経つとロスに戻るとオラが街に戻ったという気がします。

 サンフランシスコで打ち合せをして、一度ロスに戻った後、ラスベガスで映像系施設の視察をし、更にフロリダで行われたテーマパーク関係のトレードショーIAAPAにも参加してきました。

 数々の映像系アトラクションを見てきましたので、まとめて簡単にご報告します。

 

<<ラスベガス>>
ルクソーラスベガス IMAXライドフィルム
 IMAXライドフィルムを世界最初に設置した所がここです。このシステムはライドは回転させずに、上下前後左右の移動で映像に合わせたモーションを実現しています。IMAXという冠をつけたシステムですが、フィルムは35mmです。

 プレショーからそれなりの工夫があるのですが、プレショーとプレショーの間隔が長く余り感心できる演出ではありませんでした。やはりアトラクションとしての全体の演出は極めて大切なことです。
 CGと実写の人間を合わせた映像で良くできてはいましたが、宇宙船?が3次元空間を飛び回るという映像はまたかという感じで、少なくとも私には新鮮味は感じられませんでした。

 

ルクソーラスベガス IMAXシアター
 ここのIMAXシアターは、座席にかなり傾斜を持たせていて、前の人の頭が邪魔になることが絶対にないように工夫されていました。傾斜があるため、席につくとセイフティーバーがおりてきます。

 "Super Speed Way"を上映していましたが、これは最近の新作の一つです。車載IMAXカメラを多用していて、映像的に迫力もあり、また美しく、音楽もマッチしていて良い仕上がりになっていました。

 

エクスカリバー ショースキャンライド
 ショースキャンは秒60コマのフィルムシステムです。これにライドを合わせたもので、システム的にはかなり豪華な?ものです。秒60コマというそのことだけで、映像はすごくクリアーで、また激しいカメラの動きでもそれほど気にならずに見ることができます。

 ラリーを扱った映像でしたが、ライドの動きを前提にした演出でストーリーはないに等しいものです。そういう意味では全く面白味が感じられない映像でした。

 

シザースパレス オムニマックス
 色々な絶叫マシンをテーマとした、「スリル・ザ・ライド」が上映されていました。これも新しい作品です。こうした映像では、スクリーンが大きいことが非常に効果を上げています。ただスリリングな映像を見せるだけに止まらず、ジェットコースターの歴史のようなものにも触れていて、それなりにストーリーも持った作品になっていました。

 もともと平面スクリーンの映像ですが、ドームで見てもディストーションが気になりませんでした。これがたまたまではなく意識的にそう作ってあるのであれば素晴らしいことです。

 

シザースパレス シネマライド3D
 このライドがどこのシステムかは分かりませんでしたが、それほど新しいものではありませんでした。偏向メガネを使った立体映像が使われています。

 ソフトは4本も用意されていましが、少なくとも私達が見た一本から判断すると、1本見れば充分だと感じてしまいました。それなりによくできたCGなのですが、やはりストーリーその他で観客を引きつけないと、印象に残らない作品となってしまいます。立体+ライドという最強タッグ?ではありましたが、やはり最後は映像で勝負ができないとそれまでだということを強く感じました。

 

<<フロリダ>>
ユニバーサル・スタジオ T2 3D
 噂通りの素晴らしいアトラクションでした。これは間違いなく、私が今まで見た映像系のアトラクションの中で1番です。立体映像が途中から3面になるのにも驚きました。映像はもちろんですが、照明、音響などのトータルの演出も文句なしです。

 ライブの役者が、そのまま映像に入り込むような演出や、ヘリコプターが映像から飛び出してくるようなところでは、照明、音、そして風を使って我々の視覚以外の感覚
 にも訴えかけてきます。すごく当たりまえのことですが、アトラクションは映像だけでは中々成立せず、音楽など色々な要素がうまくかみ合ったときに初めて素晴らし出来のアトラクションとして仕上がることを再確認しました。

 

エプコットセンター Honney, I Shrunk the Audience.
 日本のディズニーランドで「ミクロアドベンチャー」という名前でやっているアトラクションです。これも映像と共に色々な感覚に訴える仕掛けがあります。とても楽しめる内容にはなっていますが、ストーリーが最初からかなり予想できてしまうことと、"T2 3D"の後に見てしまったこととで、少し印象は薄くなってしまいました。