DreamWorks Interactive
Oct. 18th, 1997
デジタル・ドメインがCGIを担当した話題の映画「タイタニック」に関して面白い噂が流れています。
公開にあたって、Ⅰ、Ⅱに分けるというのです。この噂には、いくつかの理由があるようです。一つとして、まず実際には使われていない(量的に使いきれない)カットがかなりあるということ。そしてもう一つは二部作にして興行収入をあげて、少しでも制作費を回収したい。
ただ、デジタル・ドメインのCGI制作の契約形態は、興行収入に関係ないというのが本当のところらしく、また編集を考えてみても最近のタイミングで二部作にするというのは不可能です。
制作の途中できっとこうした議論もあったのでしょうが、やはりこれはあくまでも噂に過ぎないと思います。ふたを開けてみるまで真の所は分かりませんが....。
"DreamWorksInteractive"という会社の見学に行ってきました。みんなが「ドリーム・ワークス・ツアー」とばかり言うので、私はてっきり映画制作会社の方だと思っていたのですが、行ってみると後ろにInteractiveがついているではありませんか。
ドリーム・ワークスとマイクロソフトが出資して作ったゲーム会社が"DreamWorksInteractive"でした。
設立後18ヶ月と言っていましたが、「ロスト・ワールド」のプレイステーション用ゲームをはじめ、いくつかのタイトルを既に世に送り出しています。「ロスト・ワールド」は、日本語版の開発を調度終えた所でした。
会社はすごくきれいです。やはり広いというのはいいことです。それだけでまずゴミゴミすることはありません。入るとすぐに、アーケード版のバーチャファイター3や、ピンボールなどのゲームが置いてあって、ただでできるようになっています。
また、大きな台所もあって、ジュースや果物は食べ放題です。
開発の部屋は一人一人完全に個室になっていて、個々のクリーエータの個性がよく出ていました。スターウォーズの人形などが所狭しと置いてある部屋などもありました。
開発環境ですが、マイクロソフトが出資しているだけあります。一台Softimageマシンを見かけましたが(たぶんこれもNT上ですが)、後は全てWindowsNT上のCGソフト、MAXを使っていました。
もともと最近のNT上CGソフトの機能アップには目をみはるものがあります。ましてやポリゴン数に制限があるゲーム開発であれば、重いデータの描画やレンダリングがないため、こうしたソフトの価格的メリットがすごく生きてくるわけです。
壁に張ってある数々のコンテは圧巻でしたが(写真は当然撮らせてもらえませんでした)、開発に関しての話でそれほど印象的なことは残念ながらありませんでした。
WindowsNT上でのCGソフトの台頭を強く感じるツアーでした。